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ある日 僕は 車を運転していた。 各所 車で回り 用事もひと通り済ませ 会社に戻ろうとしていた。 その日も とても暑く けだるい一日で 冷房の効いた車内と アスファルトが溶けそうな外との温度差に 頭が くらくらしていた。 夕方 5時近くになっても 一向に涼しくなる気配を見せない 会社に戻ったら こないだあった がりがり君でも食べようかと 何の気もなしに 信号待ちをしていた 国道122号線 志茂駅前は 家路につく人が ちらほらと その中に 齢 70歳くらいであろうか 重そうな買い物袋をさげ 暑い中 ゆっくりと歩いている おばあちゃんがいた 暑いよなー 大変だろうなー と 別に何をするわけでもないのだが なんとなく 目を奪われた そのおばあちゃんに 対岸側から 颯爽と近づく 1台の自転車 横断歩道の真ん中くらいで おばあちゃんのところで踵をかえし おばあちゃんの持っていた荷物をすべて 自転車のかごに入れた どうやら 迎えに来た おじいちゃんだった。 おじいちゃんが 来た時の おばあちゃんの笑顔が何とも言えず良かった。 会話は何も聞こえなかったが おそらく 老夫婦には よくある日常なのだろう まぶしく見えた その光景は 永遠に続くわけではないと 彼らが よく わかっているのだろう でも 終わることを疑わない その日常は とても とても 僕が欲しい 幸せのひとつのカタチを 見せてくれた。 とても暑い 夏の横断歩道で ジョニー・H・Y 著 『幸せのカタチ』 より ![]() にほんブログ村 スポンサーサイト
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